* The when will make a mistake now for ?


抱きしめたくなかった
触れることすら 躊躇われた
お前に・・・
お前に教えたくなかった

暮れる秋の夜空に
幾つもの星が流れていく
「綺麗」とあがる歓声は
消え逝く星への鎮魂歌

いずれ 俺も・・・
だからお前に
俺の温もりを 伝えたくなかったんだ




「すまない」

いつも乱暴なほど強引に抱くのに、この日イザークは辛辣な表情を浮かべていた
優しいのは嫌いじゃない…だけど、意味も分からず謝るなんて、らしくない
こんなの私の愛しているイザーク・ジュールじゃない

「今日はもう自分の部屋に帰るね…」

上着を拾い上げる私の手を制する手が心なしか震えているように感じた
彼が何かを話し出す前に此処から逃げ出さないといけないと心が騒ぐ
早く!早く!!と

「話を聞け」
「嫌よ、何も聞きたくない…」

こんな急に…
一方的に私を好きになっておいて、思いが通じ合ったら…
そんなの認めない

眉を寄せ真紅の大きな瞳が揺れる
その瞳から今にも零れ落ちそうな涙が水晶のように煌く

「お前に触れたその日からいつか言っておかなければと、ずっと思っていたことなんだが…」

イザークの口から紡ぎ出される言葉達がの耳に次々と取り付いていく
その度に瞳は揺れ、ぎゅっと唇を噛み締める

(泣かせるつもりはなかった。しかし、伝えておかなければ後悔しそうで…辛いかもしれないが最後まで聞いてもらうぞ)

イザークは決意を新たに背を向けたままのを抱きしめ膝の上に座らせるとその長い髪に顔を埋めた。
膝に感じる重さ、鼻をつく香り、肌に感じる温もり、すべてが愛しい
永遠に守ってやりたいモノ、手にしていたいモノ
だが…

「軍人である以上、俺はお前を残して死ぬかもしれん。だから、先に謝っておきたい。すまない」
「ぇ?」

うなじに落とされた唇は、果てしなく優しく大きい愛というモノを感じさせた
薄いシルクのキャミソール越しに感じるイザークの鍛えられた身体は大きく私を包み込む

「俺が触れる事さえしなけれなば、その時お前に悲しく辛い想いをさせることもなかっただろう。でも、お前に触れずに見ている事も、それ以上に他の男のモノになるお前を見てる事なんて出来ない。どんなに強い力を手にしても戦場に出る以上は"死なない"と約束してやれない。悲しく辛い思いをさせないと誓ってやれない」

傲慢で高潔で激情的な性格なイザークとは思えないほど、儚く切ない想いが触れる肌から伝わる

「俺の全てをお前にやる。だから、許せ…そして、その日が来ても泣くな」

抱きしめる腕に力がこもる。痛いほどきつく
背中に押し当てられた顔から水のようなものが流れ落ちるのを背中越しに感じた

「隊長の全てなんていらない」

は突然振り返り、イザークをベットに押し倒した
覗き込んだアイスブルーの瞳は微かに濡れていた

「隊長はこの私が守ってあげるんだから、先に死ぬ事なんて絶対有り得ないの」

くすりと笑みをもらすその笑顔
こんなにも真面目に話しているのにお前ってやつは…くすりとイザークからも笑みがこぼれた

「貴様に守られるもの嫌いだが、上に乗られるのも嫌いだ」

鍛えられてはいるが細い身体は形良く整った膨らみ、曲線的な身体をシルクの薄い生地が覆い隠し、唯一露なしなやかな肢体がイザークの肌に絡みつく
態勢を翻し、白いシーツの海に広がる藍色の髪はたおやかに波打つ
始めはゆっくりと静かに、そして徐々に激しく熱く重なり合う唇からは熱い吐息が漏れ、部屋を甘く艶やかに染めていく
そして次第にゆっくりと離されていく唇から覗く舌だけの絡み合い、その舌も次第に解かれていく

「で、貴様は何故話を聞かずに逃げようとした?」
「そ、それは…」

唐突に投げかけられた問い
アイスブルーの瞳は真紅の瞳を悪戯に覗きこむ

「別れ話かと思いまして……」

案の定、声高らかに笑うイザークの顔はどこか満足そうで穏やかな表情をしていた
突然、辛辣な表情で謝り始めたついさっきの事が嘘のように

「俺がお前を簡単に手放すと思ってるのか?」

力を加えれば折れてしまいそうな細い手首を押さえつけ、再び重ねた唇はその夜、白い肌にゆっくりと時間をかけ、紅い華をいくつも咲かせた





こころの惑ひ あてなく仰ぐ秋の月 静寂を舞ふる 星の神楽や





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イザークとが積み重ねた愛をどこか切なく、でも甘く描いてみました
強気で強引なイザークの愛も好きですが、儚く優しい愛をそこに加えたらより魅力的な
男になるかと思いまして
イザークは、その容姿だけでも十分魅力的ですけど!!

時を重ね、心を通わせ、肌を重ねて徐々にその絆を強くしていく様、好きです
だから、恋愛はやめられないのよね〜〜