*我ノ深淵デ永久ニ狂イ咲ケ





まっすぐな瞳でこの私の闇を見つめるなど赦さぬ
それでも見つめると言うのなら、溺れさせてやろう
この私の手で






『珍しいわね。ラウが教会に着いて来てくれるなんて・・・』


何時も所構わず、彼女は私の心に入り込み満たしていく


『神様に何をお祈りしたの?』

―――世界の終焉


十字架を見上げる私を ただただ不思議そうに見つめていたね


『ねぇ、ラウ 知ってる?人間の本当の幸せは苦しみを乗り越えたとこに在るの。でね、それを掴むには自分でその苦しみを乗り越えないといけないんだって。人と人を結ぶ糸は脆く容易く解けちゃう糸も多いけど、互いの想いの強さがそれを固く解けない糸=絆に出来るんだよ。ラウと私の絆もそうなるといいなぁ〜♪』

―――無駄な



そう 彼女は人と言うモノがいかに残酷で狡猾かを知らない
一点の穢れも無く 穢れを知らない心
それはまるで卸したての純白のシーツのように


『教会に降り注ぐ光って柔らかくて優しくて綺麗・・・ まるで雪みたい』


降り注ぐ光雪を慈しむように両手を伸ばし、天を仰ぐ彼女の姿は鮮やかに脳裏に焼きつき、今も尚 冷えきった私の心をほんの少し熱くする



―――私が貴女を穢す全てのモノから守ろう


私が愛した唯一の人







「疲れてるんですね・・・」


深く息をつき椅子にその身を沈めれば、拾った少女の心配気な小さな声が深淵から私を現実に引き戻す


「私とて生身の人間さ。戦場から戦場へ。ずっとそんな暮らしだ。気を休める暇すらない。こうして時折 自らの記憶の深淵で狂い咲く華の中を彷徨うが精々だ。」

「狂い咲く華・・・?」

「軍人なのだから、と言われてしまえばそれまでだが、我等とて、何も初めから軍人だったわけではないのだよ。早く終わらせたいと思うのだがね、こんなことは。君もそう思うだろ?」






静かに再び記憶の深淵を彷徨えば
私をまっすぐ見つめたまま 深闇に溺れ逝く彼女の姿が甦る










              












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明けましておめでとうございますO(≧▽≦)O

2010年1発目となる作品です。
半年振りの執筆で、複数登場は正直しんどく 夢の綴り方・推敲のリハビリ兼ねて思いつきでダラダラ書き連ねた感じです。
収集つける為に、ちょっぴり微妙に原作台詞を着色
読み返せば、ヒロインが不可解な事に・・・ orz
それは気にせず(ォィ)隊長の独白系ダークシリアス全開万歳ヽ(≧∀≦)ノ☆
やっぱり、今年もいい加減な神威健在です
さぁ、次は王子で書かないとですよね!(ぇ


ご愛読、いつもありがとうございます
今年も一年、細々ちまちまと頑張りますので宜しくお願い申し上げます


 
2010.1.13 //Al Sa'd al Su'ud// Master 神威